ケータイ辞書JLogosロゴ 暴力団の動向に警戒を強める警察


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2005年夏から06年にかけて、複数の指定暴力団トップ交代や分裂、吸収などの大きな動きがあった。暴力団壊滅を目指す警察当局は、勢力拡大や抗争勃発の恐れがあるとして、取り締まりを強めている。
国内最多の構成員を擁する山口組(兵庫県神戸市)は05年7月、組長が代わった。新しい6代目組長は12月5日、1997年の銃刀法違反事件で大阪拘置所に収監された。これに先だって東京に本拠を置き、構成員と準構成員合わせて1060人の国粋会が山口組の傘下に入った。国粋会は、山口組の防波堤として東京の有力組織でつくる「関東二十日会」の構成組織だった。
その山口組と1986〜87年、死者11人を出す抗争を起こした九州最大規模の暴力団道仁会(福岡県久留米市)は、06年5月に分裂。トップの引退後、傘下最大組織が離脱と新組織設立を表明した。福岡、佐賀、長崎県では、その後発砲事件が相次いだ。
東京都港区が本拠の稲川会では06年7月19日、2人が別の場所で新トップ就任を宣言。05年5月に死去した前トップの後継をめぐる異例の事態で、警察当局は推移を注視している。
警察が検挙した暴力団員は、06年上半期に約1万4000人。このうち、警視庁が5月8日に逮捕した山口組系後藤組の組長は「経済力を持つ武闘派」とされる。逮捕容疑は、東証2部上場の不動産会社幹部と共謀して、東京・新宿のビル所有権を不正に変えたというもので、電磁的公正証書原本不実記録などの罪で起訴された。山口組に関する著作のあるノンフィクションライター溝口敦氏の長男が06年1月に刺され負傷。警視庁は山口組系組織の関係者2人と元幹部の計3人を傷害容疑で逮捕した。溝口氏は、月刊誌に発表した山口組の記事をめぐり、山口組傘下の関係者から抗議を受けていた。この事件に関連して日本ペンクラブは7月、言論を暴力で封殺しようとする行為だと抗議する声明を出した。
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「(C)知恵蔵2007」
JLogosID:14847369
最終更新日:2011-01-01




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