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d(e)construction(仏)

文化・芸術>現代社会と思想

 フランスポストモダン哲学者デリダの用語。同じ著者のテキストのなかに、なんらかの絶対な真理を打ち立てようとする傾向と、反対に絶対な真理を解体しようとする傾向との、2つを同時に読み取っていくことをいう。脱構築的読解とも呼ばれる。デリダは、プラトンフッサールなどの哲学者のテキストを詳細に読解しつつ、彼らが真理を打ち立てようと意図しながら、しかしその不可能性を自ら暴露してしまっていることを示していった(『声と現象』〈1967年〉など)。そこには「絶対の真理とされるものは、真理ならざるものを排除することによって成り立つが、完全な排除は不可能である。なぜなら、真理は真理ならざるものと深くかかわりあい、それによって汚染されているからだ」という考えがあった。デリダのように、唯一絶対の真理とされるものを批判し解体しようとする思想は、広く「形而上学批判」と呼ばれ、19世紀末ニーチェや20世紀半ばのハイデガーに始まるが、とくに20世紀後半に盛んになった。その背景には、マルクス主義の運動のなかで、絶対の真理や正義の名のもとで政治党派が互いに殺し合い反対者を大量に粛正したという事情があった。「真理の名におけるテロルはいまなお、現代思想の最大のテーマであり続けている。
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「(C)知恵蔵2007」
JLogosID:14849433
最終更新日:2011-01-01




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