ケータイ辞書JLogosロゴ 無意識
das Unbewusste(独)

文化・芸術>現代社会と思想

 フロイトによって創始された精神分析学の基本概念。無意識の概念は、人間の理性や意識がそのコントロールを超えたものによって支配されていることを示し、人間は理性的であるとした近代的人間像や意識を重視する哲学に大きな衝撃を与えた。まずフロイトは、身体に異常がないにもかかわらず歩けない等の症状が現れるヒステリー患者の治療を通じて、患者のうちに本人が認めたくない欲望があることに気づいた。心には、かなえられなかった欲望が意識に上らないよう抑圧されている。この抑圧された欲望が「無意識」とされ、ヒステリーの原因と考えられたフロイトは、抑圧された欲望の記憶を想い出させる治療法を試みたが、患者のなかには、口では「治りたい」というにもかかわらず、抑圧された欲望を話さず抵抗する者が出てくる。そこで後期のフロイトは、患者の抵抗自体が無意識的なものであることに気づき、無意識のなかに欲望を抑圧するはたらきあると考えた。そこで提出されたのが、「自我」「エス」「超自我」というモデルである。エスは抑圧された無意識の欲望、超自我は親の命じたルールが身につき無意識化されたものを意味する。自我はエスと超自我の葛藤の調停をはかる。こうして、患者の抵抗は、超自我の命令によるエスの抑圧、自我による調停の失敗として説明された。
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「(C)知恵蔵2007」
JLogosID:14849445
最終更新日:2011-01-01




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