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【にゅーとれんど】

文化・芸術>現代社会と思想

テクノロジーの進歩に伴う様々な問題の出現は、解決のための現実的な処方せんの提示を迫るだけではなく、その問題を思想的にどのように取り扱うかという新しい課題を生み出してきた。その中の一つが、リベラリズムは現代社会の技術的進歩へ応答しうるか、という課題である。
●技術革新による社会変化がもたらしたリベラリズムへの疑念として、古くはマルクス主義を挙げることができる。産業革命による技術革新は、資本主義的自由市場の拡大と軍事兵器を発達させ、富の格差と国家間の競争をもたらした。その結果マルクスはリベラリズムとそれを担保する国家を批判し、自由市場の禁止と私的所有権の禁止を核とするマルクス主義を生み出した。
●現在、技術の発達に伴い、新しい問題群が生じてきた。情報技術や金融工学の発展による資本主義市場のグローバル化は、新たな情報格差や富の格差をもたらしている。また国境を超えた産業化の進展は国家を超えた環境問題を引き起こしている。生殖テクノロジー技術の発達により、クローン人間が作り出されるといったSF的未来が訪れるかもしれない。技術の進歩と国際関係のグローバル化に伴う新しい問題群をどのような枠組みで判断するのかという思想の課題が登場している。その際、リベラリズムを深化させることで対応することが可能なのか、それともリベラリズムは限界にきており、それを超える原理を見いだす必要があるのか、その分岐点に私たちは立たされている。(野口勝三)
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「(C)知恵蔵2007」
JLogosID:4395164
最終更新日:2007-07-02




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