ケータイ辞書JLogosロゴ 敢へ無し
【あへ-な・し】
[形][ク](く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ

あ行>

あへ-な・し【敢へ無し】(アエ―)
動詞「あふ(敢ふ)」の連用形に形容詞「なし」が付いてできた語。自分の力でどうしようもできない事柄に対面して落胆した気持ちを表す。
[1]どうしようもない。止められない。お手上げだ。
[例]「誰(たれ)も誰も、あやしうあへなきことを思ひ騒ぎて」〈源氏・東屋〉
[訳]「(女房たちは)だれもみな、異様などうしようもない出来事に動揺してしまって」
[2]張り合いがない。がっかりだ。
[例]「乳母(めのと)、よろづにいかで人並み並みになさむと思ひ焦(い)られしを、いかにあへなき心地しけん」〈源氏・手習〉
[訳]「乳母は、万事につけて、(私を)なんとかして人並みにしようと気をもんでいたのに、(私が宇治川に身を投げたと知って)どんなにかがっかりした気持ちがしただろう」
[3]簡単だ。もろい。
[例]「ここにて切られたらば、あへなく討たれたるとぞ言はれんずる」〈義経記・五〉
[訳]「ここで切られてしまったら、簡単に討たれたと言われるだろう」
<参考>「あへなし」のように落胆やあきらめの気持ちを表す語に「あぢきなし」がある。「あぢきなし」は道理に合わずどうしようもない状態に対するあきらめの気持ちを表す。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5070778
最終更新日:2007-12-11




ケータイ辞書 JLogosトップ