ケータイ辞書JLogosロゴ さう-な・し
【さう-な・し】
[形][ク](く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ

さ行>

さう-な・し【左右無し】(ソウ―)
あれこれ・とかくの意の「さう(左右)」に「なし」が付いた語。
[1]あれともこれとも決まらない。あれかこれか定まらない。決着がつかない。
[例]「なほ、このことさうなくて止(や)まむ、いとわろかるべし」〈能因本枕草子・清涼殿の丑寅の隅の〉
[訳]「やはり、このこと(=『古今和歌集』の和歌の暗唱)が決着がつかないまま(半分の十巻までの)途中で終わったら、本当によくないだろう」
[2]あれこれとためらわない。とやかく言うまでもない。あれこれと迷わない。
[例]「僧の入りぬれば、これをそれぞと思ひて、さうなく家へ行きけるに」〈今昔・二六・二二〉
[訳]「僧が入ったので、(夫は)この僧をそれ(=妻の浮気相手)と思って、あれこれとためらわないで家に行ったところ」
[3]無造作だ。
[例]「古くよりこの地を占めたる物ならば、さうなく掘り捨てられがたし」〈徒然・二〇七〉
[訳]「(蛇が)古くからこの土地を占有しているものだったら、無造作に(蛇の塚を)掘り捨てなさるのはむずかしい」
<参考>「双(さう)無(な)し」は二つとない、比べるものもないほどすぐれている意で別語。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5105191
最終更新日:2007-12-11




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