ケータイ辞書JLogosロゴ あはれとも


百人一首

あはれとも 言ふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな
〈拾遺・恋五・九五〇・藤原伊尹(これただ)〉
[訳]「(たとえ死んだとしても、私のことを)かわいそうだと言ってくれそうな人がいるとは思われないので、(あなたのことを)思いこがれたままわが身はむなしく死んでしまうにちがいないであろうよ」
<参考>『拾遺和歌集』の詞書に「◎物言ひ侍りける女の後につれなく侍りて、さらに逢(あ)はず侍りければ」とあり、いったんは愛情を交わした女性から見捨てられた男性が再会を哀訴した歌ということになる。伊尹の家集は、冒頭部分の四一首が「大蔵史生(おほくらのししゃう)倉橋豊蔭(くらはしのとよかげ)」という身分の低い男性に仮託された『豊蔭』と呼ばれる歌物語風に仕立てられていて、この歌はその巻頭におかれ、むしろ一連の恋愛の起点となっている。『小倉百人一首』の作者表記は「謙徳公(けんとくこう)」である。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113370
最終更新日:2007-12-11




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