ケータイ辞書JLogosロゴ 有馬山(ありまやま)


百人一首

有馬山(ありまやま) 猪名(ゐな)の笹原(ささはら) 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
〈後拾遺・恋二・七〇九・大弐三位(だいにのさんみ)〉
[訳]「有馬山(→ありまやま)近くの猪名の笹原に風が吹くと、いやもう笹がそよとばかりそよぎますが、そうですよ、お忘れになるのはあなたのほうで、どうして私があなたを忘れるようなことがございましょうか」
<参考>『後拾遺和歌集』の詞書に「◎かれがれになる男の、おぼつかなくなど言ひたるに詠める」とある。足が遠ざかりがちの男が、言うに事欠いて、あなたが心変わりしていないかどうかが気がかりだと言ってよこしたのに対する返事の歌で、こちらこそ男の移り気が心配だと切り返したのである。三句までが、笹原に風が吹くと「そよ」ぐことから「そよ」を導く掛詞的序詞となる。「有馬山」も「猪名」も摂津の国(→せっつ)の地名で、「◎しなが鳥猪名野を来れば有間山夕霧立ちぬ宿りはなくて」〈万葉・七・一一四〇・作者未詳〉などと詠まれた。作者の大弐三位は、紫式部の娘の藤原賢子(けんし)。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113378
最終更新日:2007-12-11




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