ケータイ辞書JLogosロゴ 花の色は


百人一首

花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に
〈古今・春下・一一三・小野小町(をののこまち)〉
[訳]「春の長雨に桜の花は盛りを過ぎ、すっかり色あせてしまいました。その桜の花のように、恋の思いに沈んで、雨をぼんやりと眺めている間に、私の容色もすっかり衰えてしまいました」
<参考>花の色合いのあせたのに寄せて、自分の容色の衰えを重ねる。倒置の構文で、三句以下が初めの二句の前に出る。「降る」に「経(ふ)る」、「長雨」に「眺め」をかける。「世」に男女の仲の意を込め、恋のもの思いに沈みながら、憂き世になずんで、日々を過ごしたとしている。「いたづらに」は「わが身世にふる」にかかると一応解すべきであろうが、「ながめせし間に」や「移りにけりな」にもかかるようにも解せる。それほど広がりがあり、余情の深い歌である。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113380
最終更新日:2007-12-11




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