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百人一首

音に聞く 高師(たかし)の浦の あだ波は かけじや袖(そで)の 濡(ぬ)れもこそすれ
〈金葉・恋下・四六九・一宮紀伊(いちのみやのきい)〉
[訳]「評判の高い、高師の浦(→たかしのはま)のあだ波(=やたらに立ち騒ぐ波)ではないが、いっこう心が定まらない浮気なあなたのことなど心にかけませんよ。波で袖がぬれるように、あなたにだまされて涙を流すようなことになったら困りますから」
<参考>『金葉和歌集』の詞書に、宮中の男女が仮想的な恋文のやり取りによって歌合わせ形式で遊戯的に歌の応酬をした、「堀河院艶書合(けさうぶみあはせ)」の歌とあり、藤原俊忠(としただ)の「◎人知れぬ思ひありその浦風に波のよるこそ言はまほしけれ」への返歌である。『百人一首』では、第二句が「高師の浜」となっている。「たかし」に「高師」と「(音に)高し」をかけ、袖に「(波を)掛けじ」と「(心を)懸けじ」を重ねる。「掛け」「濡れ」は「波」の縁語。『小倉百人一首』の作者表記は「祐子内親王家紀伊(いうしないしんわうけのきい)」である。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113422
最終更新日:2007-12-11




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