ケータイ辞書JLogosロゴ 田子(たご)の浦に


百人一首

田子(たご)の浦に うち出(い)でて見れば 白妙(しろたへ)の 富士の高嶺(たかね)に 雪は降りつつ
〈新古今・冬・六七五・山部赤人(やまべのあかひと)〉
[訳]「田子の浦に出て仰ぎ見ると、真っ白な富士の高嶺に雪がしきりに降っていることだ」
<参考>『万葉集』三・三一八では、「◎田子の浦ゆうち出でて見ればま白にそ富士の高嶺に雪は降りける」の形で、田子の浦から眺望した、真っ白に雪が降り積もった、崇高で雄大な富士山の実景を詠んだ歌であった。ところが、後世の訓読による『新古今和歌集』や『百人一首』の本文では、雪が降り続いているのだから、富士山は雪雲に覆われているはずであり、想像の世界で富士山に雪が降る光景を幻視したという歌となり、「白妙の」という歌語に端的に見られるような、優美で典雅な歌として再生している。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113433
最終更新日:2007-12-11




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