ケータイ辞書JLogosロゴ 立ち別れ


百人一首

立ち別れ いなばの山の 峰に生(お)ふる まつとし聞かば 今帰り来(こ)む
〈古今・離別・三六五・在原行平(ありはらのゆきひら)〉
[訳]「お別れして因幡の国(→いなば)に行きますが、そこの稲羽山の峰に生えている松ではないが、あなたが私のことを待っていると聞いたなら、すぐにでも帰ってきましょう」
<参考>『古今和歌集』離別の巻頭歌で、斉衡二(八五五)年一月十五日、在原行平が因幡守(いなばのかみ)として京都から任国に出立(しゅったつ)したときの都の人への決別の歌である。「いなばの山の峰に生ふる松」が、掛詞によって「去(い)なば」「松」と重なるという複雑な修辞技巧を凝らして、帰心の願望を込めて、再会を待ち望む趣旨を詠んでいる。「いなばの山」は、『顕註密勘(けんちゅうみつかん)』によれば、顕昭(けんしょう)や藤原定家は因幡の国の山と解していたようであるが、むしろ鳥取県岩美郡国府町の稲羽山とするのが一般的である。『小倉百人一首』の作者表記は「中納言行平(ちゅうなごんゆきひら)」である。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113434
最終更新日:2007-12-11




ケータイ辞書 JLogosトップ