ケータイ辞書JLogosロゴ 契りおきし


百人一首

契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり
〈千載・雑上・一〇二六・藤原基俊(もととし)〉
[訳]「大殿(=藤原忠通(ただみち))が『私を頼みに思っていよ』とお約束くださったお言葉、させも草に置く恵みの露のような言葉を頼みにして命の支えとしておりましたのに、そのお約束も実現しないまま、ああ今年の秋も過ぎてゆくようです」
<参考>『千載和歌集』の詞書に、作者藤原基俊の子で興福(こうふく)寺の僧であった光覚(こうかく)が、維摩会(→ゆいまゑ)の講師(こうじ)になれるように、再三願い出たがいつも選にもれ、そこで基俊が忠通に頼んだところ、「しめぢが原」と請け合ったのに、その年もまたはずれてしまったので恨んで詠んだ歌とある。「しめぢが原」(=下野(しもつけ)の国の地名。現在の栃木県下都賀郡都賀町。もぐさの産地)は、清水観音の御歌と伝えられる、「◎なほ頼めしめぢが原のさせも草我が世の中にあらん限りは」〈新古今・釈教・一九一六〉を引用したもので、それでもやはり頼りにしなさいとの意向を伝えたものである。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113437
最終更新日:2007-12-11




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