ケータイ辞書JLogosロゴ ちはやぶる


百人一首

ちはやぶる 神代(かみよ)も聞かず 竜田川(たつたがは) 韓紅(からくれなゐ)に 水くくるとは
〈古今・秋下・二九四・在原業平(ありはらのなりひら)、伊勢・一〇六〉
[訳]「不思議なことがあったという神代にも聞いたことはない。この竜田川の水を真紅にくくり染めにしたということは」
<参考>『古今和歌集』の詞書に、二条后藤原高子(たかいこ)が東宮御息所(みやすどころ)と呼ばれていた時期に「◎竜田川にもみぢ流れたる形(かた)」を描いたものを詠んだ屏風歌(びょうぶうた)とある。「ちはやぶる」は「神」にかかる枕詞。竜田川の水面を覆って流れるもみじをしぼり染めに見立てた、色彩の華麗な歌である。藤原定家は、五句を「水潜(くぐ)るとは」と、川面を覆い尽くしたもみじの下をくぐって水が流れると解していたようであり、賀茂真淵(かものまぶち)が「水括るとは」という通説を提出するまでは、もみじの錦そのものの美しさを詠んだとする、定家の解釈がむしろ主流となっていた。よく知らないことを知ったかぶりしようとして、「ちはや」や「竜田川」を人名だと珍解釈する落語の『ちはやぶる』は、この歌に題材をとっている。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113439
最終更新日:2007-12-11




ケータイ辞書 JLogosトップ