ケータイ辞書JLogosロゴ 月見れば


百人一首

月見れば ちぢにものこそ かなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど
〈古今・秋上・一九三・大江千里(おほえのちさと)〉
[訳]「月を見ると、心も千々に乱れてもの悲しいことよ。私一人だけに訪れた秋ではないと分かってはいるが」
<参考>『古今和歌集』の詞書に「是貞(これさだ)親王家歌合」に詠んだ歌とある。漢詩文によってもたらされた悲秋という季節感を主題とし、「ちぢ(千々)」と「ひとつ(一つ)」とが対になっている。「ち」「つ」は数を表わす接尾語。『白氏文集(はくしもんじゅう)』巻一五の「燕子楼(えんしろう)三首」の中の詩句、「燕子楼中霜月の色 秋来って只一人の為に長し」を踏まえているとされる。燕子楼は古代中国の徐州の国司の邸宅の高楼で、その死後に愛妃が住んでいて亡き人を慕って自殺し、その愛妃の寡居(かきょ)のわびしさを白居易(はくきょい)が詩に作った。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113440
最終更新日:2007-12-11




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