ケータイ辞書JLogosロゴ うかりける


百人一首

うかりける 人を初瀬(はつせ)の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
〈千載・恋二・七〇八・源俊頼(としより)〉
[訳]「私につれなかった人を自分になびかせるために初瀬の観音に祈りこそしたが、初瀬(→はつせ)の山おろし(→やまおろし)よ、おまえが激しく吹きおろすように、あの人の私に対するつれなさが激しくなるようにとは祈らなかったのに」
<参考>『千載和歌集』の詞書に、藤原俊忠(としただ)家の恋十首を詠んだ歌会の折の題詠歌で、題は「祈れども逢(あ)はざる恋」とあり、神仏に祈ったがかなわなかった恋を詠んだもの。歌詞からすると、祈願したのは恋愛の成就に霊験(れいげん)があるといわれた長谷(はせ)寺の観音ということになる。激しい山おろしに、冷淡無情な相手の態度が重ねられている。『百人一首』と関連の深い『百人秀歌』では、この歌の代わりに、「◎山桜咲き初(そ)めしより久方(ひさかた)の雲居(くもゐ)に見ゆる滝の白糸」〈金葉・春・五〇〉という、桜を滝に見立てた叙景歌が選ばれている。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113442
最終更新日:2007-12-11




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