ケータイ辞書JLogosロゴ わびぬれば


百人一首

わびぬれば 今はた同じ 難波(なには)なる みをつくしても 逢(あ)はんとぞ思ふ
〈後撰・恋五・九六〇・元良(もとよし)親王〉
[訳]「あなたに逢えずこんなつらい思いをしているので、今となってはもうどうなっても同じこと、難波潟(→なにはがた)にある澪標(みおつくし)ではないが、この身を尽くし滅ぼしてもいいから、いま一度あなたにお逢いしたいと思います」
<参考>『後撰和歌集』の詞書に「◎事出(い)で来て後に京極御息所に遣はしける」とある。元良親王は、宇多(うだ)天皇の寵妃(ちょうひ)藤原時平(ときひら)の娘褒子(ほうし)との愛情関係が露見し、世間から糾弾されたが、それにも屈せず、激しい情愛を訴えた歌である。難波の景物「澪標」(=水路を示す杭(くい))に「身を尽くし」をかける。「同じ」は、身を滅ぼすのは同じというほかに、浮名がたつのは同じ、つらさは同じなどの解釈もある。『源氏物語』の澪標の巻の住吉詣(すみよしもう)での場面にこの歌が引用され、巻名にもなっていることはよく知られている。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113450
最終更新日:2007-12-11




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