ケータイ辞書JLogosロゴ 小倉山(をぐらやま)


百人一首

小倉山(をぐらやま) 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなん
〈拾遺・雑秋・一一二八・藤原忠平(ただひら)〉
[訳]「小倉山(→をぐらやま[1])の峰のもみじ葉よ、おまえに心があるならば、もう一度の天皇の行幸があるまで散らずに待っていてほしいものだ」
<参考>『拾遺和歌集』の詞書に「◎亭子院、大井川(おほゐがは)に御幸ありて、行幸もありぬべき所なりと仰せ給ふに、事の由奏せんと申して」とある。『大和物語』の九九段や『大鏡』の昔物語にも伝えられる逸話で、通説では延喜七(九〇七)年九月十日・十一日のいわゆる大堰(おおい)川行幸のこととされるが、延長四(九二六)年十月十日・十九日とする説も支持がある。宇多(うだ)上皇が大堰川に御幸した際に、小倉山のもみじの美しさに感嘆し、子の醍醐(だいご)天皇にも見せてやりたい、行幸にふさわしい場所だと仰せになったので、上皇のご意向を奏上しようとして忠平が詠んだというのである。『大和物語』では、むしろ忠平の発案ということになっている。小倉山のもみじを擬人化して、醍醐天皇の行幸を散らずに待つように呼びかけている。藤原忠房(ただふさ)に、「◎吉野山岸の紅葉し心あらば稀の行幸を色かへで待て」〈古今六帖・六〉という類想歌がある。『小倉百人一首』の作者表記は「貞信公(ていしんこう)」である。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113451
最終更新日:2007-12-11




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