ケータイ辞書JLogosロゴ 山川に


百人一首

山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり
〈古今・秋下・三〇三・春道列樹(はるみちのつらき)〉
[訳]「山あいの谷川に風が架けたしがらみは、流れることができずにとどまっているもみじの落ち葉だったよ」
<参考>『古今和歌集』の詞書に「◎志賀(しが)の山越えにて、詠める」とある。「志賀の山越え」は、天智天皇の創建した崇福(すうふく)寺(=志賀寺)参詣(さんけい)の道筋で、京都市北東部から比叡(ひえい)山と如意ヶ岳(にょいがだけ)の間を通って大津市北部に抜ける。風に吹き散らされたもみじが、渓流の石などに引っかかってとどまっているのを、しがらみに見立てた趣向である。上の句で擬人化した風が架けた「しがらみ」を提示し、下の句でそれは実は流れることのできない「もみぢ」だと説明する、なぞなぞ遊戯的な形になっている。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113454
最終更新日:2007-12-11




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