ケータイ辞書JLogosロゴ 世の中は


百人一首

世の中は 常にもがもな 渚(なぎさ)漕(こ)ぐ 海人(あま)の小舟(をぶね)の 綱手(つなで)かなしも
〈新勅撰・羇旅・五二五・源実朝(さねとも)〉
[訳]「この世の中はいつまでも変わらないでほしいものよ?に沿って漕ぐ漁師の小舟を、引き綱で引いていく光景は、しみじみと心ひかれることだ」
<参考>「◎河上(かはのへ)のゆつ岩群(いはむら)に草生(む)さず常にもがもな常娘子(とこをとめ)にて」〈万葉・一・二二・吹刀自(ふふきのとじ)〉、「◎陸奥(みちのく)はいづくはあれど塩釜(しほがま)の浦こぐ舟の綱手かなしも」〈古今・東歌・一〇八八〉を本歌とする。鎌倉付近の海の実際の見聞が前提にあるとされ、漁労という平穏な日常生活の光景に触発された「かなしも」に込められた万感の思いは、一方に常住不変を願う初めの二句とはうらはらに無常転変を意識した悲壮感を漂わせている。『小倉百人一首』の作者表記は「鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん)」である。
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(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113456
最終更新日:2007-12-11




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