ケータイ辞書JLogosロゴ 夕されば


百人一首

夕されば 門田(かどた)の稲葉 おとづれて あしのまろ屋に 秋風ぞ吹く
〈金葉・秋・一七三・源経信(つねのぶ)〉
[訳]「夕方になると、秋風が門前の田の稲の葉をさやさやと音を立てて吹き、さらにその風が葦(あし)でふいたこの小屋のあたりにも吹きわたってくるよ」
<参考>『金葉和歌集』の詞書に「◎師賢朝臣の梅津に人々まかりて、田家秋風(たのいへのあきかぜ)といへることを詠める」とある。一門の師賢(もろかた)の梅津の別荘に人々がおもむいて、「田家秋風」の題詠歌を詠んだというのである。梅津は、現在の京都市右京区梅津、桂(かつら)川近くの平安京の西郊の地であるス一世紀の後半ごろから当時の貴族たちに「あしのまろ屋」を好むような田園趣味が浸透し、山里の別邸でしばしば歌会を催した。この歌は題詠ではあるが、実景に基づいていて、山荘と周辺の田に秋風が吹く風景を詠んだ清新な叙景歌となっている。『小倉百人一首』の作者表記は「大納言経信(だいなごんつねのぶ)」である。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)東京書籍[全訳古語辞典('06/2)]
JLogosID:5113460
最終更新日:2007-12-11




ケータイ辞書 JLogosトップ