ケータイ辞書JLogosロゴ 飛行機の研究開発
【ひこうきのけんきゅうかいはつ】
鳥の翼は飛行機の翼

1章 飛行機の歴史

 レオナルド・ダ・ビンチは鳥のスケッチを何枚も残しています。鳥の飛行を詳細に観察することにより、彼は空を飛ぶための原理を考えていたのです。
 ダ・ビンチが残した鳥のスケッチを見ると、鳥の飛翔の様子とその翼の周辺の気流が詳細にスケッチしてあるのがわかります。翼の迎え角(進行方向に対する傾き。翼が進行方向に対して水平なら、そのときの迎え角は0となる)の小さなときと迎え角の大きなときの気流の違いまで描きとめてあるようにも見えます。翼の形も、写実的なスケッチというより、その機能を探るためのスケッチであるようです。おそらく、翼の形と気流に対する角度を調整することにより、鳥が空を自由に滑空するメカニズムにダ・ビンチは気がついていたのでしょう。
 ところで、鳥の翼と飛行機の翼はどこが違うのでしょうか。
 最大の相違点は、鳥の翼は形を変えることができる点です。翼面積、迎え角、アスペクト比(縦横比)、後退角(翼を真横から見たとき、胴体とのつけ根部分と翼端がなす角度。進行方向に向かって翼端が後ろにあるほど、後退角は大きい)、そして翼端の形状を、パイロットである自分の意志によって変化させることができるのです。
 もう1つの特徴は、羽ばたくことによって推力を得ることができることです。
 飛行機では、パイロットが操縦桿を動かすことで、翼の後縁についている動翼を動かし、それによって発生する重心まわりのモーメントの変化によって機体の姿勢を変えています。
 鳥は、これとまったく同じことをもっと細かく制御しています。
 つまり、飛行機の主翼に当たる翼と、同じく水平尾翼と垂直尾翼の役目をする尻尾で、鳥は大空を自由に飛びまわるのです。
◎ミニ知識
ギリシャ神話に登場するイカロスは、鳥の羽でつくった翼を蝋(ろう)で背中にとめて空を飛んだ。しかし、高く飛びすぎたため太陽の熱で蝋が溶けだし、羽がとれて墜落してしまったという。
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(C)日本実業出版社「飛行機の雑学事典」('03/10)
JLogosID:5120004
最終更新日:2003-10-01




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