ケータイ辞書JLogosロゴ 高度計
【こうどけい】
上空の気温が低かったとしたら…

4章 飛行機の性能

 標準大気状態でない場合には、気圧高度計が指し示す値は実際の高度(真高度)と異なります。もし、そういった認識がないまま、高度計の数値を鵜のみにしてしまうと、どういうことが起こり得るでしょうか。
 たとえば、調布飛行場を飛び立って、日光・尾瀬上空を経由し新潟空港に向かうとすると、飛行コースに近接する最も高い山は白根山(標高8459フィート)です。セスナ172のような小型機の場合、天候に問題がなければ8500フィートで山を避けるように飛行することになります(航空法の定めに従えば、この近辺を通過する際の巡航高度は1万500フィート)。
 ところが、このとき標準大気状態でなかったとしたら、どうなるでしょうか。
 季節は寒い冬で、地上気温が0℃、気圧高度8500フィートではマイナス18℃だったとすると、真高度はおよそ8040フィートになります。つまり、高度計の針を信じていたなら、山頂より約400フィートも低い高度で飛行していることになるのです。もし、雲で視界が遮られていたとすれば、最悪の事態も十分起こり得るでしょう。
 標準大気状態と5・5℃気温が違えば、高度計と真高度の間に2%の誤差が生じます。ですから、このときの真高度は次のように計算できます。
●新高度を求めるためのおおざっぱな計算例
(15℃÷5.5℃)×2%=5.45%
8500フィート×5.45%=463フィート
8500フィート-463フィート=8037フィート
(実際の計算では、海面気圧を29.92インチに合わせたときの気圧高度計の高度をもとに計算します。) 気温が低ければ低いほど、真高度は気圧高度よりも低くなるのです。
◎ミニ知識
計器飛行を行なう航空機には航空路が定められているが、有視界飛行方式の小型機の場合は、特別管制区を除いて、原則、どこでも飛ぶことができる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)日本実業出版社「飛行機の雑学事典」('03/10)
JLogosID:5120058
最終更新日:2003-10-01




ケータイ辞書 JLogosトップ