クローン技術って安全なの?
二〇〇二年、宗教団体ラエリアン・ムーブメントは人間のクローンを誕生させたと発表しました。同教団の教義はかなり突飛で、人間は宇宙人のクローンだというものです。そのため、全世界的に人間のクローン研究が規制されるなか、その流れに逆らうように研究を続けていたというのです。
人間のクローンをつくることは倫理的、宗教的な問題をはらんでいますが、科学的にも非常に危険性の高い技術です。
世界初のクローン羊ドリーはわずか五歳半で関節炎になり、六歳七か月で死んでしまいました。細胞には寿命を決めるテロメア遺伝子があり、年をとればとるほどテロメア遺伝子の長さは短くなります。つまり、母羊の体細胞からつくられたドリーは最初からテロメア遺伝子が母羊と同じ長さで、そのために老化が早く進んだと推測されています。
クローン動物には、ほかにも様々な異常が見つかっており、人間のクローンをつくるには未解明の部分が多すぎます。もし、クローン技術で子どもが生まれた場合には、健康に育つ奇跡を願わずにはいられません。
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角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180349
最終更新日:2008-02-29