ケータイ辞書JLogosロゴ キンメダイやカニはなぜ赤いの?


泣く子も黙るおもしろ雑学

広くて深い海の世界ですが、人間はここにもある程度の区分けをしています。例えば、よくいわれる深海というのは、二〇〇メートルくらいの層よりも深いところを指します。二〇〇メートル付近までは太陽の光が届くので、植物プランクトンや海藻が光合成できます。この層を「有光層」といいます。
深海も一〇〇〇メートルくらいまではある程度の光が届くので「弱光層」と呼び、それより深い層を「無光層」といいます。深海に生きる魚が大きな目を持っているのは、わずかな光をなるべくたくさん集めるためで、光を感じる細胞も非常に敏感にできています。
そこで謎ともいえるのが魚の体色です。深海魚には黒色や無色のものが多く、これらはできるだけ目立たなくして敵に見つからないためだという理屈が成り立ちます。しかし、深海の生物のなかにはキンメダイやカニなど、なぜか赤色のものも多いのです。
その理由は、水深一〇〇〇メートルという深海ならではの環境にあります。これくらい深いところになると、太陽光はかすかに青い光が届くだけ。そして、青い光は赤い色に吸収されてしまうので、深海では赤い体色も黒く見えるようになるのです。これならば敵に見つかりにくいというわけです。地上では派手に見える赤い体色は、深海ならではのカムフラージュ術だったのです。

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角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180354
最終更新日:2008-02-29




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