人知れぬ魚の苦労!?
魚には淡水魚と海水魚がいますが、彼らにとってそれぞれの水に適応するには、人知れぬ苦労があるようです。それというのも、魚の血液中の塩分は、淡水よりは濃く、海水よりも薄いからです。
淡水魚の場合、海水に接した部位から水が体内にしみこんでくるので、下手をすると水ぶくれになってしまいます。反対に海水魚は体の水分が海水にしみ出して、そのままでは脱水症状を起こします。
水中で水ぶくれになった魚なんて、シャレにもなりませんから、淡水魚は極力水を飲み込まないようにしています。また、飲んでしまった水分は、オシッコとして出し、極力余分な水分が体内に入らないようにしています。
一方、海水魚は体内の水分が出て行かないための工夫をしています。こちらは海水をどんどん飲み込んでいくのです。ただし、体に残す海水は血液と同じ程度の薄い塩加減でなければなりません。そこで海水魚の体内では、余分な塩分を濃縮してエラから排出しています。オシッコも、濃度の高いものを少しだけ出し、体内の塩分量を調節するのに役立てています。
このように、体内の塩分の調節機能に違いがあるので、淡水魚と海水魚が互いに入れかわって生きていくことは至難の業。海と川を自由に行き来するウナギやサケなどは、ほかの魚たちから羨望の眼差しで見られているのかもしれませんね。
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角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180362
最終更新日:2008-02-29