ケータイ辞書JLogosロゴ 「刺青」と「入れ墨」は違うの?


泣く子も黙るおもしろ雑学

「刺青」と「入れ墨」、音では両方とも「いれずみ」となり同じですが、意味は異なります。「刺青」は、いわゆる彫り物のこと。西洋のタトゥーや、宗教の呪術的な意味を持つ装飾的なものも含みます。いっぽう「入れ墨」は、刑罰として、前科のしるしとしたものです。
刺青の歴史は古く、エジプトなどから刺青の施されたミイラや壁画が発見されています。ギリシャの歴史家ヘロドトスによれば、トラキアでは高貴な身分のしるしとして刺青を入れていたとされます。日本でも出土した縄文時代の彫刻の顔に確認でき、『魏志倭人伝』には「男子無大小、皆げい面文身」と記述があります。「げい」は、へんが黒で、つくりが京の字で、広く入れ墨を意味するものです。
いっぽう、刑罰としての入れ墨では、『日本書紀』に「天皇への反逆罪で死刑になるところを、減刑となり、代わって墨刑に処せられた」という内容の記述があります。その後、大化の改新で、中国の法律をまねて、入れ墨刑が廃止されました。それに代わり、鎌倉時代以降には火印(かいん)という額に焼いた鏝(こて)で印を捺す刑罰ができ、これに室町時代の末には、鼻や耳をそぎ落とす刑が加わり五刑となり、江戸時代まで続きます。
享保五年(一七二〇年)に将軍吉宗がこれらを廃止し、代わりに入れ墨刑を復活させます。なお、入れ墨は、いつ、どこで罪を犯した者かを識別するために、時代や地方によって異なっていました。

解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180365
最終更新日:2008-02-29




ケータイ辞書 JLogosトップ