なんで門松を立てるようになったの?
日本のお正月には、門松を飾る風習があります。年神が降臨する場所とされるのが、この門松です。しめ縄を張って、聖なる場所であることを示します。地方によっては、竹、梅(いわゆる歳寒の三友)を添える場合も多くあります。
ところで、「門に立てる」から門松と呼ぶのではありません。昔は、庭に門松を立てていました。元来、「門」とは建物の前庭を意味していました。そして、神を迎えて祭る場所を「カド」と呼んでいました。ここから「門」という字が当てられたのです。古くは室町時代末期の「洛中洛外屏風」にも、庭にある一本の門松が描かれています。
それが、江戸時代になってから、庭から表に出されるようになります。そして、一本だけ立てていたものが、「すわりの良さ」を気にする日本人の気質から、一対となったのです。このあたりは、お寺の灯籠が、一本から二本に変わっていったのと似ています。
日本の古代の信仰では、降臨する年神の依代(よりしろ)は、松でなくても、常緑樹ならよいとされていました。平安時代の記録には、榊を用いていたとあります。今でも地方によっては、松や榊のほかに、椿、檜を用いています。
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角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180371
最終更新日:2008-02-29