トビウオは鳥よりも飛行上手!?
水の中で暮らしている魚が、なんで飛ぶ必要があるのか。トビウオに、一つ聞きただしてみたいものです。一般的には、シイラやマグロのような捕食者から逃れるために海上に飛び出すと考えられていますが、なかには喜びを表すために飛んでいるのだという説もあります。
さて、飛行体としてのトビウオを見ると、魚にしておくのはもったいないほど、飛び方がうまいことがわかります。まず尾びれを強く左右に振りながら水面下を数十メートルにわたって助走します。そのスピードは水中から飛び出す寸前では、およそ時速五〇キロにも達するといいます。そして、尾びれで水面を叩きながら、大きくて長い胸びれをいっぱいに広げて飛び立ちます。ちょうどグライダーの翼のようにひれが揚力(ようりよく)を生み出し、海上数メートルのところを滑空するのです。小さな体ながら、四〇〇メートルを時速七〇キロで飛んだという記録もあるほどの達者ぶりです。
それもそのはず、トビウオの体の構造を分析すると、ひれを広げたときの揚力は空気抵抗の最大で約二五倍もあるのです。これは鳥の王様と呼ばれるイヌワシよりも滑空性能が高いといわれます。
トビウオがいつ頃から飛び始めるかというと、孵化(ふか)して五ミリ程度の赤ん坊になると、もうジャンプし始めるといいます。案外、うれしくてついつい飛び跳ねているのかもしれません。
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角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180392
最終更新日:2008-02-29