「地獄の缶詰」って何?
缶詰に缶きりを突き立てたその瞬間、シュウゥゥ!! っと劇画タッチで勢いよく噴き出したのは、ネバネバドロドロの液体と失神しそうな強烈な臭気。腐ったタマネギにクサヤの漬け汁を回しかけ、腐敗したチーズを混ぜ込んで、さらにはさんざん踏まれた生銀杏(ぎんなん)を加えたようなクサさに、昇天寸前……。さすが「地獄の缶詰」というネーミングに偽りなし!
その正体は「シュール・ストレンミング」というスウェーデンの特産品。中身はニシンを発酵させたものです。なぜこんなにも臭いのかというと、発酵したものを缶詰にするときは加熱処理しますが、シュール・ストレンミングはしないため、缶詰の中で嫌気発酵という特殊な発酵が続くからだそうです。
一般的にも発酵食品は独特の臭気のあるものが多いようですが、シュール・ストレンミングは「地球上最臭」ともいわれるだけに、臭気測定器での計測値は、納豆の三〇倍以上。
スウェーデンの人たちは、これをパンにはさむなどして食べます。実際に食べた日本人によると、「塩からを炭酸水で割ったような味」だそうです。
なお、日本では食品衛生法で販売が禁止されていますが、お土産にもらったときは、次のことに注意して缶詰を開けましょう。
「必ず戸外で! かぶりものか、カッパなどを着用して! 冷蔵庫で冷やしてガス圧を下げてから! 風下に誰もいないことを確認して!」
以上は缶詰に書かれている注意書き。そこまでして食べるかと思う反面、ひと口食べてみたい気もしませんか?
解説文を自分にメール![]()
メアド:Milana@docomo.ne.jp
角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180394
最終更新日:2008-02-29