ケータイ辞書JLogosロゴ カンブリア爆発って何?


泣く子も黙るおもしろ雑学

カンブリア紀とは、今から五億七〇〇〇万年前から五億五〇〇万年前までの六五〇〇万年の期間のことをいいます。気が遠くなるほど昔の、そして長い時間を指しますが、この時代の初期からの数千万年の間に地球上では急激に動物の種類や数が増えました。これを生物学では「カンブリア爆発」と呼びます。
何しろ、カンブリア紀の前の時代、先カンブリア紀は生物がごくわずかしかおらず、その地層からは数十種類しか生物の化石は出土していません。ところがカンブリア紀にはいると、一挙に一万種類近くの生物が現れ、現在の生物の基本形がほぼ出そろいました。そればかりか、今の地球上で見られる生き物とはまったく違ったタイプのものも多く見つかっています。
例えば、「オドントグリフィス」という体長六センチほどのゾウリムシのような形をした動物は、名前そのものが「歯の生えた謎」という意味をもっており、どんな生態だったのか見当もついていません。
なぜカンブリア紀になって突然「生物界のビッグバン」が起こったのか、定説はありません。この時期に大気中の酸素濃度が高くなったからだとか、海水のリンやイオウなどの濃度が変わったからだという説もあります。おそらくはこうした原因が複雑に絡み合い、生物の遺伝子プログラムに変化が起きて多彩な生物が誕生することになったのでしょう。
それまでは、泥の中をはいまわって微生物などを食べていた生物のなかに、ほかの生物の死体や排泄物を食べるものが現れ、やがて生きているものを食べる捕食タイプの生物も登場しました。現在へと続く生物界の自然淘汰の歴史が、ここから始まったことは確かです。

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角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180399
最終更新日:2008-02-29




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