ケータイ辞書JLogosロゴ ヒートアイランド現象ってなんなの?


泣く子も黙るおもしろ雑学

都会では、このところ夏が訪れるたびに熱帯夜の数が多くなっていくような気がします。実際、気象庁気象研究所の調査によると名古屋の場合、一九六〇年代と最近一〇年間を比較すると熱帯夜の数が倍以上になっているといいます。都会ではヒートアイランド現象といって、冷暖房やクルマが排出する熱が大気中に蓄積するうえ、地面がアスファルトなどで覆われているために水蒸気が上がらず、気温が異常なほど高くなる傾向があるのです。
その結果、都会の自然界にはちょっとした生態系の異変が見られるようになっています。例えば、夏の主役ともいえるセミが、この一五年ほどの間にニイニイゼミからミンミンゼミへと役者の交替をしています。ニイニイゼミは地中に水分がないと幼虫が育ちません。ところがヒートアイランド現象のために地中まで乾燥してしまい、都会ではニイニイゼミの幼虫が減ってしまったのです。その代わりに、乾燥にも強いミンミンゼミが増えてきたというわけです。
また、熱帯地方が原産のアオスジアゲハが見られるようになりました。熱帯原産のものは日本の冬を越すことができませんでしたが、都会の気温上昇のおかげで(?)、越冬・繁殖できるようになったのです。
都市部が熱帯化すると、セミやチョウだけでなく、熱帯特有の病気を媒介する害虫も増える可能性も出てきます。寝苦しい熱帯夜には、根の深い問題が含まれているのです。

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角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180402
最終更新日:2008-02-29




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