くさやのニオイを和らげる方法
くさやといえば、味はいいのだけれど、あのニオイだけはどうしても……という人もおられるでしょう。昔は「くさやが食べられなけりゃ江戸っ子じゃない」とまでいわれたそうですが、ニオイをかいだだけで食欲をもよおす人は、今ではかなりの通人といえましょうか。まったく、くさやとは古人が生み出したユニークな食べ物です。
さて、あの特有のニオイの正体は、フェニル酢酸を主体とする様々な酸からなっています。これが、焼くことによって空気中に拡散し、あたりに「かぐわしい香り」をたちこめさせるのです。このニオイを少しでも和らげるためには、くさやをあぶって熱いうちに身をほぐし、日本酒をふりかけてしみこませておきます。こうすると食べるときにはそれほどニオイが気にならず、くさやの美味しさだけを味わうことができ、お酒が進むことは請け合い。焼いてから荒むしりにした身に酒と少々のみりん、醤油を合わせたタレに漬けて冷蔵庫に入れておけば、美味しさを数日間保つことができます。お好みでわさびや柚子(ゆず)、針ショウガなどを加えると香りもさわやかになります。
また、熱いうちにほぐした身をほかほかのご飯に乗せ、醤油を少したらしてから番茶を注ぎ、お茶漬けにして食べるのもニオイより味が引き立つおつな食べ方です。ぜいたくなお茶漬けとして、江戸時代の庶民にずいぶん好まれていたといいますが、どうです? 食欲をそそられてはきませんか?
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角川学芸出版「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID:5180403
最終更新日:2008-02-29